
  2020年11月30日 Posted by  編集部
編集部
11月28日29日、SUPER GT500の最終ラウンドが開催されました。
ラウンド7終了時点で、弊社が協賛しているTEAM TOM’Sは、37号車がシーズンランキング同着1位でしたが、上位が数ポイント差でひしめき合っており、レースに勝てばシーズンチャンピオンというとにかく優勝が欲しいレースでした。
最終レースは、これまでポイント獲得上位者に課されていたウェイトハンデもなくなり、本当のガチンコレースでした。
28日の予選レース、ウェイトハンデがなくなった37号車、36号車はなんと、それぞれ1位と3位で予選を終了。37号車はポールポジション(決勝レースのスタート時の先頭)を獲得し、決勝レースへの期待も高まります。
36号車も3位につけているので、同じく富士スピードウェイで開催されたラウンド1以来のワンツーフィニッシュも期待したくなる予選ラウンドでした。
決勝レースは、曇り空での開催となりました。気温は低く、外で観戦するにはかなりの厚着が必要と感じるレベルで、コースの路面の温度も低くなっていたと思われます。
SUPER GTのレーススタートは、ローリングスタートで行われます。
まずは予選レースの順番通り、2列の隊列を組んでコース上に並びます。その後、2列の隊列を組んだ状態でコースを2周します。フォーメーションラップと呼びます。この時はまだウォーミングアップですので、前の車を抜いては行けません。
コースを2周してまだ走っている状態で、シグナルがレッドからグリーンになった瞬間にレーススタートとなります。
当初の予定では、フォーメーションラップで2周したのち、66周のレースが行われる予定でしたが、2周した段階で、2列隊列がきれいに組まれていなかったため、フォーメーションラップが1周追加の3周になり、65周のレースとなりました。
出来れば37号車にはずっと1位をキープして優勝して欲しいと全員思っていましたが、レース開始直後の1周目から予選6位の23号車が、一気に1位に躍り出る波乱の展開となります。
TOM’S応援席では、大丈夫か、と緊張が走ります。しかし、23号車はすぐに失速。7周目で37号車がTOPを取り返します。
23号車はスタートダッシュしやすいタイヤを履いており、レース開始直後はスピードが出たのですが、耐久性にかけるタイヤでしたので、失速してしまいました。このあたりはチームの戦略があって面白いポイントです。
レースの約1/3を終えて、37号車は1位でピットイン。山下選手から平川選手へと交代しました。
ピット作業が終わった後、またしても順位に変動があります。14号車に抜かれて37号車は2位になってしまいます。それにも、チームの戦略がありました。
なんと14号車はピット作業時にタイヤを交換していなかったのです。
通常は、タイヤ交換をしないと1レースを通じてタイヤのグリップがもたず、スピードが上がらないのですが、なんとか逆転をするために、タイヤを交換しない戦略を選択。タイヤ交換の作業時間の分と、37号車のタイヤが温まるまでの間にTOPにたちました。
ですが、この作戦も実を結びませんでした。何周か走行して、37号車のタイヤがグリップしてくるとすぐに逆転。再び、37号車が1位になります。
14号車はタイヤのグリップが弱くなっている状態で、なんとか順位を守ろうと耐えますが、結果としては36号車と接触をして、リタイヤとなってしまいました。
その後、3位につけていた36号車は、14号車を抜きましたが、14号との接触の間に、後続の100号車に抜かれてしまいます。
37号車1位、100号車2位、36号車3位でレースは進みますが、37号車と100号車のタイム差は一時は約15秒にまで広がり、アクシデントが起きなければ磐石なレースかと思われました。
ここでレースのカメラの注目はGT300のカテゴリーにうつります。GT500とGT300のカテゴリが同時にコース上でレースが行われていますが、まさにGT300では熱いシーズンチャンピオン争いが行われていました。
抜いて順位をあげられるかどうかで、チャンピオンが決まる戦いがしばらく続きましたが、GT300は56号車がシーズンチャンピオンに輝いています。
GT300のバトルが決した後に、GT500を見ると37号車と100号車の差が8秒程度に縮まっていました。何が起こったのか、と実況の人が驚くほど、TOPの37号車を100号車が猛追。レース残り10周。TOM’Sの応援席に緊迫感が高まります。
まだ100号車の猛追は止まりません。37号車も必死に逃げますが、そこから、1周に1秒のペースで37号車との差を縮めます。そして、なんとレース残り3周で約2秒差にまで差が縮まってしまいました。
しかし、残り3周から37号車が意地を見せつけます。周回遅れの他の車をうまく利用してながら、なんとか2秒差をキープ。ファイナルラップへ2秒差で突入します。
100号車の追撃もここまで。2秒差が縮まらないまま、ファイナルラップの残りが少なくなってきます。。
そして、最終コーナー。2秒差をキープしたまま37号車が最終コーナーを回って残り500mのストレート。あとは、ゴールまでを走りきるだけです。
ここまできてようやくTOM’Sの応援席も勝利を確信し、拍手が起こりました。
、、、というところで、突然37号車が失速。
2秒差で後続につけていた100号車に追い抜きを許し、まさかの大逆転負け。100号車にシーズンチャンピオンを譲ることになりました。
失速の原因は、なんとガス欠。レーシングカーには、少しでも車両を軽くするために、緻密な計算をした上で、必要な分しか燃料を積んでいないのですが、まさかのゴール直前でガス欠。。
最終コーナーを回ってきたタイミングで優勝を確信していたTOM’S応援席は絶句。誰もが信じられない光景に、モータースポーツの恐ろしさを感じながら、大波乱でレースを終えました。
悔しすぎる敗戦ですが、来年こそは優勝をして頂きたいです。
▼衝撃の最後のシーンはこちら▼
▼ダイジェスト動画はこちら▼
●レース結果
●TOM’S racing 公式twitter
実は、このレース、弊社の取締役とスタッフの4名で観戦に行っておりました。残念な結果に終わってしまいましたが、会場の雰囲気やレースは非常に楽しめましたので、後日写真をご紹介したいと思います。お楽しみに!
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