2019年3月6日 Posted by 編集部
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年明けから需要と供給のバランスが崩れて、相場が暴落した30後期アルファード、ヴェルファイアですが、ちょっと衝撃的なニュースが入ってきました。この記事ではニュースの内容と、2019年3月時点の30後期の相場について書いていきます。
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マレーシアへ輸出をしているENGの競合他社が、激安で海外のお客さんに30後期アルファード、ヴェルファイアを約100台販売したとのことです。
どれだけ激安かと言いますと、販売価格が暴落後の今のオークション相場より更に安い価格です。
通常、輸出業者はオークションから車を仕入れて輸出をしています。そのため、販売価格もオークション相場が基準となっており、そこに経費と利益を乗せて販売しますので、基本的に販売価格がオークション相場を下回ることはありません。
しかし、今回はその販売価格がオークション相場を下回っています。どれだけ安い金額で販売したのかお分かり頂けるでしょうか。
どうやら今回、競合輸出業者は、レンタカー会社からまとまった台数を仕入れたようです。
おそらくその業者は
などの理由で激安で販売したのではないかと推測しています。
弊社のお客様で、現地の販売力のある輸入業者も20台ほどその会社から買ったようですが、この価格で市場に流通するとパニックになるため、一旦30後期の仕入れをストップするとのことです。
弊社の他のお客様でも、この1件で再度仕入れを止めるという輸入業者が数十社出てきています。
そろそろこの100台の車両がマレーシアへ到着します。現地では販売競争の激化が見込まれています。
昨年末から30後期の相場は大きく変動してきました。
年末に急激に相場が上がり、エンドユーザーのお客様からの買取競争も激しさを増していきました。買取業者の中には、年明けの上がりを見越して、相場より5~10万円高く買取を行っているお店もありました。
年明け、更に相場が上がるという大方の予想とは裏腹に、為替の変動と需要と供給のバランスが崩れたことをきっかけに、相場は下がり始めました。
そのタイミングで、資金繰りが苦しくなった買取業者の数社が、50万円100万円のロスも厭わないような売却の仕方をしたことにより、相場の下落は更に加速していきました。
最近は少し相場の動きが落ち着いてきた感じがあったのですが、その矢先に、この事件がありました。また混乱が起こりそうです。
年明けの相場の動きについては、数字も交えて下記の記事でも書いてありますので、是非ご覧下さい。
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30後期については、マレーシア事情を知り、取り扱うプレイヤーが増えました。
先日も記事にしましたように、トヨタ系のディーラーの中には寝かせておいた30系後期を、初年度登録から1年経過したタイミングで中古車オークションへ出品してきているお店もあります。
▼関連するガイド▼
また、レンタカー会社やリース会社も、30後期を初年度登録から1年間利用した後、売却に動いています。その数は、競合輸出業者の件でもお分かりになるように数台というレベルではありません。
買取店も先程書いたように相当数を年明けに向けて準備をしてきていました。
このように30後期はまとまった台数を扱っているプレイヤーが多いです。需要と供給という話になりますが、まとまった台数が一気に市場に流通すると、相場に影響が出やすく、急な変化となりがちです。
それぞれが色々な思惑で市場へまとまった台数を流通させていますので、30後期は他の車種と比べると相場の動きを予想するのが非常に難しいです。
まだしばらく30後期の心配は続きそうです。。
この記事では、輸出業者が30後期を激安で販売したニュースと、30後期の相場についてまとめました。
30後期はこういった状況ですので、今売った方が良いのか、待った方が良いのか判断が難しいところです。
完全に30後期の買い付けがストップした訳ではありませんので、お乗り換えなどでご都合がある方はご相談頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。
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