2019年10月10日 Posted by 編集部
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2019年10月8日、トヨタは新型フルサイズワゴンの「グランエース」を全国のトヨタ車両販売店を通じて2019年内に発売する予定と発表しました。初お披露目は、第46回東京モーターショー2019とのことです。
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グランエースは、スペイン語で「大きな/偉大な」を意味する「GRAN」と、英語で「第一人者・優れた者」を意味する「ACE」からの造語とのこと。全長5.3m、全幅1.97m*と非常に大きく、全長5m以上のフルサイズワゴンに位置付けられます。
パワートレイン(エンジンやドライブシャフトなどの動力源)の後端の上に運転席を配置し、比較的短いボンネットを持つ、セミボンネットと呼ばれる形状を採用し、ゆとりの室内空間を実現しています。
シートの数を選択することが出来、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りの2タイプが設定されています。シートの列数が違うタイプが設定されているのは、特徴的ですね。
*トヨタ社、社内測定値。
グランエースの外装を見ていきます。
金属調加飾の大型ラジエーターグリルがヘッドランプと融合。特徴的なLEDデイタイムランニングランプと2眼LEDヘッドランプが高級車にふさわしい先進性を表現しています。
アルミホイールは、30系前期アルファード・ヴェルファイアの18インチ(切削光輝)アルミホイールに似ています。
▼30系前期アルファード2.5SCパッケージ▼
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続いて、グランエースの内装です。
ブラックを基調としたインストルメントパネルは、空調吹き出し部に金属加飾が施されており、助手席正面には木目調加飾が配されています。
こちらがグランエースの最大の特徴とも言える後席シートです。3列シート6人乗りと、4列シート8人乗りが設定されています。2列目3列目が本革キャプテンシートになっており、ロングスライド機構や、電動リクライニング、電動オットマン、快適温熱シートも設定されているとのこと。
こちらが4列シート8人乗りのデザインスケッチです。4列シートは迫力がありますね!
2列目3列目シートは、アルファード・ヴェルファイアのエグゼクティブパワーシートに酷似しています。アルファード・ヴェルファイアの最高級グレード、エグゼクティブラウンジに設定されているエグゼクティブラウンジシートには、格納式テーブルや集中コントロールスイッチがありますので、2列目シートを比較するとエグゼクティブラウンジの方がリッチと言えそうです。
しかし、エグゼクティブラウンジの3列目シートには電動リクライニングや電動オットマンは設定されおらず、3人掛け仕様になっていますので、グランエースはより多くのVIPの送迎などを想定した車両になっていることが伺えます。
▼参考:アルファード 3.5GFのエグゼクティブパワーシート▼
▼エグゼクティブラウンジシートの格納式テーブルと集中コントロールスイッチ▼
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エンジンは、1GD 2.8Lクリーンディーゼルエンジンを採用し、6速オートマチックトランスミッションを搭載。滑らかさに加えて低回転からのトルクフルな走行を実現しています。また、駆動方式としては、後輪駆動のFRレイアウトを採用しています。
リアの足回りには、新開発のトレーリングリンク車軸式リヤサスペンションが採用されています。上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しています。高級ワゴンにふさわしい振動対策や遮音対策が取られています。
グランエースは安全性にもこだわっています。ぶつからないをサポートしてくれるプリクラッシュセーフティ機能を含む、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense」や、駐車場などの低走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーが装備されています。
また、最近話題になっているディスプレイオーディオ(DA)を標準しており、スマートフォン連携機能により、スマートフォンで利用している地図アプリや音楽アプリをディスプレイ上で表示・操作が可能になっています。今までの標準のナビは使えないの?と思った方は下記の記事で、ディスプレイオーディオについて確認しておきましょう。
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グランエースの諸元についても、見ておきましょう。サイズは全てトヨタ社の社内測定値で、6人乗りの場合のサイズになります。より詳しい車両情報はまだ公開されていません。
全長(mm) | 5,300 | |
全幅(mm) | 1,970 | |
全高(mm) | 1,990 | |
ホイールベース(mm) | 3,210 | |
トレッド フロント/リヤ(mm) | 1,670/1,670 | |
室内長(mm) | 3,290* | |
室内幅(mm) | 1,735 | |
室内高(mm) | 1,290 | |
エンジン | 型式 | 1GD(クリーンディーゼル) |
排気量(cc) | 2,754 |
*8人乗りの場合は、3,365mm
トヨタ車の大人気のLLサイズのミニバンのアルファードともサイズを比較しておきます。グランエースは8人乗り、アルファードはエアロモデルのS”C パッケージ”の2WDの場合です。
グランエース (8人乗り) |
アルファード | ||
全長(mm) | 5,300 | 4,950 | |
全幅(mm) | 1,970 | 1,850 | |
全高(mm) | 1,990 | 1,935 | |
ホイールベース(mm) | 3,210 | 3,000 | |
トレッド フロント/リヤ(mm) | 1,670/1,670 | 1,575/1,580 | |
室内長(mm) | 3,365 | 3,210 | |
室内幅(mm) | 1,735 | 1,590 | |
室内高(mm) | 1,290 | 1,400 |
グランエースは、アルファードと比べて、全長がなんと350mmも長く、全幅も120mm長くなっています。4列シートが設定出来るだけあって非常に大きいことがわかります。
室内長、室内幅もグランエースの方が大きいですが、室内高はアルファードに軍配が上がっています。アルファードはサンルーフをつけた場合でも1,360mmの室内高がありますので、グランエースより広々とした頭上空間が確保出来ています。
やはり全体的なサイズで見ると、グランエースが一回りも二回りも大きいことがわかります。
▼より詳しいアルファードのサイズ▼
2019年10月8日の時点では、グランエースの価格は発表されていません。しかし、これだけのサイズと高級感、先進性を兼ね備えたグランエースですので、高級ミニバンのアルファード・ヴェルファイアと同等かそれ以上の価格帯になることが予想されます。
▼販売価格決定▼
グランエースは、VIPの送迎などを見込んだフルサイズの高級ワゴンです。多くのVIPを送迎出来るように2列目、3列目シートは本革のキャプテンシートになっています。2020年の東京オリンピックを見越したこのタイミングの発売なのでしょう。
全長5.3mと非常に大きいですので、狭い道を運転するのは大変そうですが、広い室内と高級感は非常に魅力です。気になる方は東京モーターショー2019に足を運んでみてはいかがでしょうか。一足先に、グランエースを見ることが出来ますよ。
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